今回の「ケア」のテーマも、いろいろな語りが聞こえる回でした。
対象(誰のケアか、親か祖父母か、自分かパートナーかなど)、
ケアの内容(どういう支援か、身体介護なのか、看取り、その後)、
経験(過去に経験、現在進行形、未経験)を問わず、
年齢(20代から50代)の8名で語り合いました。
2014 年の第 7 回 LL スタディ「介護」以来のテーマでしたが、
企画者も、みなさんも、9年年を重ね(いや、20代のひとは、10代か・・・)、自分事として振り返ったり、未来を想像するような2時間でした。
介護を経験中の方や仕事で携わってきた方からは、実際の気持ちや情報などを伺うこともできました。
任意後見制度や独身時代、孤立対策などなど。
親子関係の複雑な心理や死をどう受け止めるかといった話ができたのも、このテーマならではかもしれません。
★参加者のご感想(部分、要約)をご紹介します。
現在進行形の方からは、
「介護をしている上で、エネルギーをいただき、考え方を変えてみようという新たな視点もいただいた」
過去の経験を話してくれた方は、
「両親のターミナルケアの頃の気持ちのシェアをして、気持ちの整理にもなった。自分自身の介護も今後考え始めるきっかけになった」
といった感想がきかれました。
また、話し合いを通じて、将来のことを考えるきっかけにもなったようです。
「本当は、自分が介護されるようになってからのことが重要だと思う。そのとっかりの話ができてよかった。」
「介護という避けられないものについて、自分だけではなく、みんなもわからないことがあるんだと知れたことや、死についての話からは、人生とはどういうものかを考える必要があるなと思った。」
「介護に対するイメージが狭かったかも。色々な介護のかたち、サービス、距離の保ち方があると思った」
「自分がどういう介護を受けたいか、死とは何か、どう生きて行ったらいいのかを考えるきっかけになった。女性で話す場を開いてくれてありがとう。これからも続けてください」
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「困りごとや必要から新たに作り出す」…わたしたちが活動の中で大切にしていることです。
誰にとっても「ケア」は無関係ではありません。
パートナーがいるいないに関わらず、最後はひとりであり、どう人生をとじていくか、それはひいては、今どう生きるかに通じる大切なテーマだと気づかされました。
この先も、豊かで支え合えるコミュニティであるために、みなさんと声を持ち寄って、考え、必要なものを作り出していきたいと思います。
ご参加ありがとうございました。